植物由来の甘味料「ステビア」の特徴について
ステビアは南米原産のキク科の多年生植物。現地では400年以上も前より、甘味料や薬草として使用されてきました。
甘味付けだけではなく、加工適正や、糖質・カロリーゼロ、非う蝕性など、食品に採用する甘味料として、多彩な特徴を持っています。
この記事では、植物由来の甘味料・ステビアの特徴と採用事例をご紹介します。
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ステビアの持つ特徴
植物由来の甘味料・ステビア。
その葉から抽出精製される甘味成分を「ステビオール配糖体」といい、主にステビオサイドやレバウディオサイドAなどの成分で構成されています。その構成成分の割合によって甘味度は異なりますが、砂糖の約200~300倍あり、ハーブの様な香味とわずかな苦み、後を引く甘さが特徴です。
甘味以外にも、様々な特性を持つステビアについて、代表的なものをご紹介します。
①砂糖の200~300倍の甘味度
ステビアは強い甘みがあり、その甘さは砂糖と比較すると約200~300倍。後を引く甘さに、わずかな苦みを有します。また、甘味の構成成分の一つであるレバウディオサイドAを高含有のものは、後を引く甘さはあるもののクリーンな味質の特徴があります。
②加工適正・非醗酵性
褐変現象を起こさず、調理温度の影響も受けづらいため加工適正に優れ、さらに酸にも安定性があり非醗酵性(酵母により発酵されない)にも優れています。このため、発酵による変質が起こりにくく、風味を長期間安定して保つことが可能です。
そのためステビア抽出物は、漬物や総菜、スナック菓子、清涼飲料水など幅広い食品に採用されることが多い甘味料です。
③非う蝕性
虫歯になりにくい非う蝕性といった特徴もあるため、ガムやキャンディー、オーラルケア商品などにも採用されています。
④風味の増強
ステビアは風味の増強や改善させる特性があるため、ボディ感やフレーバーの増強に使われることもあります 。甘味発現が後ろにくるため、茶葉感や果汁感などのアップも組み合わせにより、期待できます。
⑤塩なれ・酢なれ
後引きの強い甘味を有するステビアは、塩かどを丸める塩なれと、酢かどをまろやかにする酢なれに優れています。
⑥カロリー/糖質オフ
ステビアは、使用する際には極少量で十分な甘味を付与することが可能。そのため実質的にノンカロリーで、糖質もありません。
ステビアの採用事例
塩味を軽減させ、塩かどのとれた美味しい漬物
漬物を作るにあたり、「塩分は落とさずに、塩味を抑えて食べやすいようにしたい」というお客様のご要望に対して、塩かどをマスキングする、ステビア、カンゾウ、スクラロースを組み合わせて、塩かどのとれたマイルドで美味しい漬物を作ることに成功しました。
魚介の風味とコクを向上させた塩辛などの発酵食品
「塩辛に使われる魚介のワタや肝の持つ独特の風味やコクを表現したい」というお客様のご要望に対して、ステビアとカンゾウを組み合わせることで、魚介の複雑な風味とコクをアップさせることに成功しました。
黒砂糖のようなコクのある卓上甘味料
「植物由来の天然甘味料のみで、黒砂糖のようなコクのあるノンカロリーの卓上甘味料(砂糖代替品)をつくりたい」というお客様のご要望に対して、複数のステビアとラカンカエキスを配合し、黒砂糖のような深みのある味を表現しました。
ステビア/甘味料に関するお問い合わせ
こちらの記事では、ステビアの持っている効能・効果と採用事例について紹介いたしました。
ステビア抽出物は、日本国内で食品添加物公定規格に認可を受けた天然由来の甘味料。甘味を付与するほか、風味増強や塩なれや酢かどをとる特徴もございます。
当社では、ステビアのほか、各種甘味料を豊富に取り揃えております。各種倍散品やあらかじめ複数甘味料が組み合わされた製剤のご用意もございますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。