日本人は糖代謝が苦手⁉遺伝的背景と糖質管理の重要性

日本人を含むアジア系の「モンゴリアン」は、「アングロサクソン」に属する欧米人に比べて、身体がブドウ糖を処理する能力が低いと言われています。
そのため、糖分の過剰摂取による病気や老化へのリスクが高いことから、日本人こそ糖質管理が重要と考えられています。*
今回の記事では、日本人の遺伝的特徴と糖質管理の必要性についてご紹介します。
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日本人と糖尿病
日本人を含むモンゴロイド(アジア系)は、欧米のアングロサクソン系(コーカソイド)と比較して、遺伝的に糖尿病を発症しやすい傾向があるとされています。*
これは、日本人のインスリン分泌能力が欧米人より低いため、軽度の肥満や食生活の乱れでも血糖値が上昇しやすいことが要因の一つです。
さらに、厚生労働省の「令和元年 国民健康・栄養調査」によると、日本では糖尿病が強く疑われる人が約1,000万人、さらに糖尿病の可能性を否定できない「予備軍」も約1,000万人いると推定されています。*
これを合計すると、日本の成人の約20%、つまり5人に1人が糖尿病またはその予備軍に該当することになります。これは決して他人事ではなく、多くの人にとって身近な健康課題と言えるでしょう。
糖質管理の重要性と甘味料の活用
糖尿病は、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が異常に高くなる慢性的な疾患。放置すると動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めるだけでなく、体のさまざまな器官に悪影響を与えると言われています。*
そのため、発症を未然に防ぐためにも、普段からの食生活の見直しが重要です。
特に、糖質の過剰摂取は血糖値を急上昇させ、インスリンの負担を増やすため、食事での糖質管理がポイントになります。
そこで有効な手段の一つとして考えられるのが、砂糖の代わりに適量の甘味料を活用すること。
日本では厚生労働省や食品安全委員会により安全性が認められたもののみが食品添加物として認可されており、ステビアやスクラロースなどの甘味料は血糖値にほとんど影響を与えないため、糖尿病予防の観点からも有用です。
こうした甘味料は、近年、スーパーやコンビニでも多くみられるようになったロカボや低GIをうたった食品などに幅広く使用されていますが、これらの食品を適切に取り入れることで、甘みを楽しみながら糖質の摂取を気軽に抑えることが可能になります。
ただし、いかなる食品も過剰な摂取や偏った食生活はNGです。
バランスの取れた食生活を心がけながら、適切に甘味料と付き合うことで、無理のない糖質管理をしていきましょう。
糖質オフ商品に甘味料を活用した事例
タンパク臭の軽減とカロリーオフ、調合計算のしやすさを実現したプロテインバー
「大豆由来のタンパク臭を軽減しながら、カロリーをできるだけ抑えてプロテインバーを製造したい」というご要望をいただきました。また、それらには砂糖の使用量に限りがあったため、代替甘味料を検討する必要がありました。
タンパク臭を軽減し砂糖に近い甘味を実現するために、不快臭のマスキング効果と砂糖の味質に近い美味しさを持つ、アスパルテームとスクラロースの併用を提案。これらは体内で代謝されにくい性質があるため、カロリーオフも同時に実現しました。
また、それぞれの甘味度が異なるため、砂糖と比較して200倍の甘味度を有するアスパルテームに合わせて、スクラロースも同等の甘味度を有する倍散品を使用することで、配合時の分量計算もしやすいように調整しました。これにより、お客様も調合計算がしやすく、大豆臭の少ない、カロリーオフのプロテインバーの実現につながりました。
昨今の消費者の健康志向を受けてプロテインバー市場が拡大する中、ソイ、ホエイなど風味の異なるプロテインや、フレーバーに合わせた甘味料の選定が重要です。当社の高甘味度甘味料を使用することで、プロテインバーの味わいが向上し、カロリーを抑えつつも美味しさを保つことが叶いました。
ジューシーな果汁感を付与したノンカロリーゼリー
「果汁感のある糖質オフのゼリーをつくりたい」というご要望をいただきました。
そこで、スクラロースとアセスルファムカリウム(アセスルファムK)を組み合わせて果汁感をアップさせ、さらにエリスリトールを使うことでノンカロリーに仕上げました。
弊社では各種甘味料を豊富に取り揃えております。
また、増粘多糖類の取り扱いもございますので、合わせたご提案が可能です。
甘味料に関するお問い合わせ
こちらの記事では、日本人の糖質管理の重要性についてと、甘味料を用いた糖質オフ商品の事例を紹介いたしました。
日本人は遺伝的に糖尿病のリスクが高いからこそ、日々の食生活で糖質管理を意識し、適切な甘味料の活用を含めた健康的な食習慣を身につけることで、長期的な健康維持につなげていくことが重要です。
<食品・飲料メーカーの皆様へ>
甘味料を使った糖質・カロリーオフの商品を作る際は、ぜひツルヤ化成工業にお問い合わせください。
弊社では、常時30種類以上の甘味料製剤を取り扱っており、過去の様々な商品開発実績を基に、お客様のご希望に沿った甘味料を全力でご提案させていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
*参考資料
「人種差と糖尿病」Diabetes Care(American Diabetes Association)
厚生労働省「国民健康・栄養調査」2021年
日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン 2022」
日本糖尿病学会「糖尿病治療の食事療法」