甘味料コラム

甘味料の「役割」とは?甘さをつける以外に食品開発を支える機能を解説

甘味料の「役割」とは?甘さをつける以外に食品開発を支える機能を解説 | 甘味料開発・選定ナビ

 「甘味料」と聞くと、砂糖の代わりに甘さをつけるもの、というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。 

しかし食品開発の現場では、甘味料は単に「甘みを足す」だけの存在ではありません。
塩味や酸味をやわらげたり、素材特有のにおいを抑えたり、焼き色をつけたりと、味や見た目、品質を支えるさまざまな「役割」を担っています。

 今回は、この甘味料の役割について、機能別にご紹介していきたいと思います。

甘味料が担う、代表的な6つの役割

では、甘味の付与以外に、甘味料には具体的にどんな役割があるのでしょうか。
ここでは、各甘味料が持つ特性に応じた、代表的な6つをご紹介します。

1.少量で甘さを出し、低カロリー化・糖質オフに貢献する 

甘味料の役割として見逃せないのが、砂糖に比べて格段に高い甘味度を持つ「高甘味度甘味料」の特性。
スクラロースは砂糖の約600倍、アセスルファムKは約200倍など、かなり高い甘味度を持つため、ごく微量の添加で砂糖と同等の甘さを出すことができます。 

使用量そのものが少ないため、砂糖と置き換えることで食品全体の糖質・カロリーを大きく抑えることが可能となり、糖質オフ・カロリーオフをうたう商品づくりに欠かせない存在となっています。

2.塩味・酸味をやわらげる「塩なれ・酢なれ」効果 

甘味料の中には、塩辛さや酸味のかどをとり、まろやかな味わいに整える効果を持つものがあります。
ステビアやカンゾウ、サッカリンナトリウムなどがこの働きを持つとされ、漬物や佃煮、醤油、たれ類など、塩かどや酢かどをとり、食品の味を調える目的で活用されています。

単に甘みを加えるのではなく、他の味を引き立てる「調整役」としての役割です。

3.素材由来のにおいや雑味を抑える「マスキング」効果 

大豆や麦芽、魚介類などの原料には、それぞれ特有のにおいやえぐみがあります。
甘味料の中には、こうした不快な風味を感じにくくする「マスキング効果」を持つものがあり、原料本来の風味を活かしつつ食べやすさを高めるために使われています。

4.風味やコクを引き立てる「風味増強」効果

甘味料は甘さの強弱だけでなく、後味の長さや広がり方といった「甘味の質」もそれぞれ異なります。
この特性を活かし、乳感やお茶の香り、果汁感といった風味そのものを引き立てる目的で使用されるケースもあります。

さらに数種類の甘味料を組み合わせることで、単体では出しにくい奥行きのある味わいを設計することも可能です。

5.焼き色をつける「メイラード反応」促進効果 

甘味料の中には、加熱によってアミノ酸と反応し、香ばしい焼き色を生む「メイラード反応」を起こしやすいものがあります。

キシロースはその代表例で、水産練り製品や畜肉加工品において、見た目の美味しさを演出する焼き色付けの目的で使用されることがあります。

6.保存性や物性を支える機能性 

甘味料の中には、酵母(イースト)の栄養源になりにくい性質を持つものがあり、発酵の進行を抑えることで品質劣化の防止や保存性の向上に役立つとされています。

また、低吸湿性を持つ甘味料は湿気による品質変化を抑えやすく、粉末製品などの保存性向上にも寄与します。

 

役割を理解することで広がる、甘味料選びの視点

このように甘味料は、甘さの強さや味質の違いだけでなく、「どんな役割を果たすか」という視点で選ぶことで、その用途が広がります。

糖質・カロリーを抑えたいのか、塩かどや酢かどをとりたいのか、においを抑えたいのか、焼き色をつけたいのか——目的に応じて甘味料を選定・組み合わせることで、味づくりだけでなく、商品の品質や見た目まで含めたトータルな設計が可能になります。

 

甘味料の役割を活かした活用事例

ここでは、甘味料を専門に扱う弊社が、実際に甘味料を活用して味作りを行った事例をご紹介します。

<塩なれ効果>漬物への活用事例

甘味料の「役割」とは?甘さをつける以外に食品開発を支える機能を解説 | 甘味料開発・選定ナビ「塩分は落とさずに、塩味を抑えて食べやすくしたい」というご要望をいただきました。そこで、塩かどをマスキングする効果を持つステビア、カンゾウ、スクラロースを組み合わせ、塩かどのとれたマイルドで美味しい漬物をご提案しました。

>>漬物の甘味料活用事例はこちら

 

 

<マスキング効果>麦芽飲料への活用事例

甘味料の「役割」とは?甘さをつける以外に食品開発を支える機能を解説 | 甘味料開発・選定ナビスーパー大麦を高含有した飲料の開発にあたり、「麦臭さが強く飲みづらい」という課題と、「自然由来の甘味料のみで味付けをしたい」というご要望をいただきました。複数のステビアを組み合わせることで麦芽特有のにおいを抑え、まとまりのある美味しい麦芽飲料に仕上げました。

>>麦芽飲料の甘味料活用事例はこちら

 

 

甘味料に関するお問い合わせ

本記事では、甘味の付与にとどまらない、甘味料が食品開発において果たすさまざまな役割についてご紹介しました。

<食品・飲料メーカーの皆様へ>
弊社では、高甘味度甘味料を中心に常時30種類以上の甘味料製剤のほか、各種食品原料を取り扱っております。商品の味づくりはもちろん、風味改善や品質面のお悩みについても最適にサポートさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

「最適な甘味料を選定するためのポイント」を1冊にまとめた資料を無料プレゼント!

甘味料の「役割」とは?甘さをつける以外に食品開発を支える機能を解説 | 甘味料開発・選定ナビ

本記事でもご紹介した甘味料について、「最適な甘味料を選定するためのポイント」を1冊にまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。

甘味料を使用したい『商品』や、お客様の『ニーズ』から最適な甘味料をお探しいただけますので、是非ダウンロードの上、甘味料選定・商品開発にお役立て下さい!

 

>>ダウンロードはこちらから

 

*参考資料 東京都保健医療局「主な食品添加物:甘味料」https://www.hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/shokuten/kanmiryo.html

 

甘味料コラム一覧に戻る

CONTACT ご相談・お問い合わせ

お問い合わせ・ご相談は、
お電話またはメールフォームより
承ります。

ご相談・お問い合わせ お役立ち資料ダウンロード お役立ち資料ダウンロード