甘味料コラム

高甘味度甘味料と清涼飲料水は、なぜ相性がいいのか?その理由を徹底解説

高甘味度甘味料と清涼飲料水は、なぜ相性がいいのか?その理由を徹底解説 | 甘味料開発・選定ナビ

 炭酸飲料にお茶、スポーツドリンクにコーヒー飲料——私たちが日常的に飲んでいる「清涼飲料水」の多くに、高甘味度甘味料が使われていることをご存じでしょうか。

今回は、清涼飲料水というジャンル全体に注目し、なぜ高甘味度甘味料との相性がよいのか、その理由をわかりやすく解説していきます。

そもそも「清涼飲料水」とは?

清涼飲料水とは、食品衛生法上「乳酸菌飲料、乳及び乳製品を除く、アルコール分1%未満の飲料」と定義されているものを指します。炭酸飲料、果実飲料、コーヒー飲料、茶系飲料、スポーツ飲料、ミネラルウォーターなど、実は私たちが日常的に口にしている飲み物の多くが、この「清涼飲料水」というカテゴリーに含まれています。

これほど幅広いジャンルにまたがるからこそ、清涼飲料水には「常温で長期間流通しても品質が変わらないこと」「年間を通じて同じ味わい・風味を保つこと」といった共通の要件が求められます。
高甘味度甘味料は、こうした清涼飲料水ならではの要件と相性がよいことから、幅広く採用されているのです。

なぜ清涼飲料水に高甘味度甘味料が使われているのか

1.常温長期保存でも品質が変わりにくい 

高甘味度甘味料の多くは、微生物の栄養源になりにくい性質を持つとされています。
砂糖のように発酵や変質のリスクが低いため、常温で長期間流通する清涼飲料水において、品質を保ちやすいという利点があります。

2.加熱殺菌や酸性条件下でも甘味が安定 

清涼飲料水の多くは、製造工程で加熱殺菌が行われるほか、炭酸飲料や果汁系飲料のように酸性の強い商品も少なくありません。
アセスルファムカリウム(アセスルファムK)やスクラロースなど、熱や酸に対して安定性の高い甘味料を使用することで、製造後・保存中も甘味がぶれにくく、フレーバーや季節を問わず均一な味わいを保つことにつながります。

3.糖質・カロリーを抑えながら、すっきりとした後味に 

高甘味度甘味料は砂糖の数百倍の甘さを少量で表現できるため、糖質・カロリーを抑えた設計がしやすいのが特徴です。
また、使用量が少ない分、砂糖のような粘性やもたつきが出にくく、清涼飲料水らしい軽い口当たりやスッキリとした後味を演出しやすいという特性もあります。

4.コスト・原料調達の安定化 

清涼飲料水は大容量・大量生産される商品も多く、原料コストの影響を受けやすい分野です。
少量で甘みを出せる高甘味度甘味料を活用することで、原料費や物流コストを抑えやすくなるほか、複数の甘味料を組み合わせて調達先を分散させることで、供給の安定化にもつなげやすくなります。

清涼飲料水のジャンル別・高甘味度甘味料の活用イメージ

  • 炭酸飲料:キレのある甘さを出しやすいアセスルファムKやスクラロースが好まれる傾向
  • 茶系飲料:渋み・苦みとのバランスを取りやすい甘味料の選定が重要
  • スポーツ飲料:電解質などの原料とのバランスをとりながら、後味の軽い甘さに調整
  • コーヒー飲料・果汁飲料:それぞれのコクや果汁感を引き立てる甘味料の組み合わせが活用される

なお、コーヒー飲料・果汁飲料における甘味料の活用については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。

>>コーヒー飲料に高甘味度甘味料が採用されている理由とは
https://sweetener.jp/column/1992/

 >>果汁飲料に高甘味度甘味料が使われる理由とは
https://sweetener.jp/column/1927/

清涼飲料水への高甘味度甘味料の活用事例

清涼飲料水に高甘味度甘味料が活用された、弊社の事例をご紹介いたします。

<品質の安定・BCP対応の視点>ミルク入り缶コーヒーへの活用事例

高甘味度甘味料と清涼飲料水は、なぜ相性がいいのか?その理由を徹底解説 | 甘味料開発・選定ナビ 「ミルク入り缶コーヒーの美味しさを砂糖代替品で実現しつつ、継続的に製造・販売していきたい」というご要望に対し、甘味の発現が早くキレ味の良いアセスルファムKと、まろやかな味のスクラロースを組み合わせてご提案。
嫌な苦みを緩和しながらコーヒーらしいキレと乳感を増強しつつ、同時に仕入先の定期監査や国内在庫の確保を行うことで、高品質な商品を安定した価格で継続的に提供できる体制を整えました。

>>ミルク入り缶コーヒーの活用事例はこちら

<コスト・原料調達の安定化>みかん飲料への活用事例

高甘味度甘味料と清涼飲料水は、なぜ相性がいいのか?その理由を徹底解説 | 甘味料開発・選定ナビ原料の安定供給が懸念される中、みかん飲料に使用する果汁量を減らしても風味を損なわない商品設計が可能となる選択肢を複数確保しておきたい、とのご相談。
これに対し、ドリンクの原液に使われている液糖の一部を、複数の高甘味度甘味料に置き換えて調整。アセスルファムK、ステビア、スクラロースの3種の甘味料の特性を組み合わせることで、果実の持つ複雑な甘味を表現できました。 

>>みかん飲料の活用事例はこちら

高甘味度甘味料の採用に関するお問い合わせ

本記事では、清涼飲料水というジャンル全体に着目し、高甘味度甘味料が使われる理由についてご紹介しました。

<食品・飲料メーカーの皆様へ>
弊社では、高甘味度甘味料を中心に常時30種類以上の甘味料製剤を取り扱っております。
飲料のみならず、食品全般における商品の味作りはもちろん製造コストや原料調達などに関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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