実は相性がいい?コーヒー飲料に高甘味度甘味料が採用されている理由とは
仕事や移動の合間にほっと一息…。そんなときに欠かせないのがコーヒー飲料。
コンビニなどで気軽に購入できる缶コーヒーやペットボトルコーヒーにも様々な種類がありますが、実は甘味付けに高甘味度甘味料が使われていることがあるのをご存じですか?
今回は、なぜコーヒーに高甘味度甘味料が使われているのか。その理由と相性について、ご紹介していきたいと思います。
どんなコーヒーに高甘味度甘味料が使われている?
缶コーヒーやペットボトルのコーヒー飲料には、アセスルファムカリウム(アセスルファムK)やスクラロースといった「高甘味度甘味料」が使用されていることがありますが、以下のようなタイプのコーヒー飲料に使われているケースが多く見られます。
1.「微糖」タイプ
微糖コーヒーの多くに高甘味度甘味料が使われていますが、それは「微糖」と表示するには糖類の量を一定以下にする必要があり、砂糖を減らすだけでは物足りなくなる場合があるため。この場合、不足した甘みは、高甘味度甘味料で補うのが一般的です。
2.「低カロリー」「糖類ゼロ」タイプ
ブラックコーヒー以外で甘さがあるものの、カロリーを極限まで抑えた商品にはよく使用されています。
3.大容量のカフェオレ(ペットボトル)
ペットボトル入りの大容量タイプでは、最後まで飽きずに飲めるよう、重たすぎないスッキリした甘さを演出するために高甘味度甘味料が活用されています。
なぜコーヒーに高甘味度甘味料が使われているのか
コーヒー飲料の甘味付けに砂糖の代替として使用されている高甘味度甘味料ですが、採用されている主な理由として大きく4点が考えられます
糖類オフ・ゼロカロリーの実現
健康意識の高まりを背景に、飲料にも低カロリー・低糖質が求められている昨今。コーヒー飲料もその例外ではありません。
高甘味度甘味料は砂糖(ショ糖)の数百倍の甘味を持つため、ごく微量の添加でしっかりとした甘さを出すことが可能です。
砂糖の代わりに高甘味度甘味料を使うことで、コーヒー飲料のカロリーを抑えつつ「甘くて飲みやすい」商品を作ることを実現しています。
コーヒーの後味のスッキリ感とキレ
砂糖はコクが出る一方で、口の中に甘さが残りやすい性質があります。
高甘味度甘味料は甘さの引きが早いものが多いため、現代の消費者が好む「ゴクゴク飲めるスッキリしたタイプ」のコーヒー飲料に適しているというケースがあります。
コストの抑制
製造メーカーの視点で見ると、砂糖を大量に使用するよりも、高甘味度甘味料を微量使う方が原材料費を安く抑えられる、というメリットが考えられます。
特に大容量のペットボトル飲料などでは、コストパフォーマンスが重視されるため、砂糖の代替品として使用されるケースが見られます。
品質の安定性(加熱・pH耐性)
缶コーヒーは製造工程で高温殺菌(レトルト殺菌)が行われますが、砂糖は加熱によって風味が変化しやすくなる場合があります。
一方でアセスルファムKやスクラロースなどの高甘味度甘味料は熱や酸に対して安定しているため、品質を一定に保ちやすいというメリットがあり、これが活用されているケースも考えられます。
コーヒー飲料に使われる高甘味度甘味料
ここでは、コーヒー飲料に使われることがある代表的な高甘味度甘味料と、その特徴についてリストにまとめました。
| 高甘味度甘味料の種類 | 甘味度 (砂糖と比較) |
味質 |
その他の特徴 |
| スクラロース | 約600倍 | ・比較的砂糖に近い甘味質 ・後甘味で後引きがある ・他の甘味料との併用により砂糖に近い甘味を出すことが可能 |
・加熱や酸性条件下、耐光性・長期保存性に安定 ※粉の状態で直接加熱すると褐変する。 ・塩かど・酢かど軽減 ・不快味マスキング効果 ・非う蝕性 |
| アセスルファムカリウム (アセスルファムK) |
約200倍 | ・甘味の立ち上がりが早い ・後味が残らずすっきりとした甘味 ・若干の苦味あり |
・加熱や酸性条件下、耐光性・長期保存性に安定 ・非う蝕性 ・酸と併用すると酸味や苦味のマスキング |
| ステビア | 約200倍 | ・後味に苦味あり、後に残る甘さがある | ・熱、pHに安定 ・非う蝕性 ・塩なれ、酢かど低減 |
| 酵素処理ステビア | 約120~150倍 | ・後味に若干の苦味があり、後に残る甘さがある(通常のステビアより苦みが軽減されている) | ・熱、pHに安定 ・非う蝕性 ・塩なれ、酢かど低減 |
その他、高甘味度甘味料ではありませんが、糖アルコールの一種で砂糖に近い甘味質を持つ「エリスリトール」もコーヒーの甘味付けによく使用されています。
コーヒー飲料に高甘味度甘味料が採用された事例
ここでは、高甘味度甘味料が実際のコーヒー製品に活用された弊社の事例をご紹介します。
ミルク入り缶コーヒーの美味しさを砂糖の代替品で追求しつつ、原料を安定供給

缶コーヒーの甘味付けに、甘味の発現が早くキレ味が良いアセスルファムカリウム(アセスルファムK)とまろやかな味のスクラロースを組み合わせて活用することで、嫌な苦みを緩和しながらコーヒーらしいキレと乳感を増強し、全体の風味を整えました。
また、仕入先の定期監査を実施することで確かな品質を守り、国内在庫を潤沢に確保することで、高品質な商品を安定した価格で継続的に提供することも可能にしました。
>>ミルク入り缶コーヒーの活用事例はこちら
乳感をアップさせた、濃厚なコクを感じるカフェオレ飲料

「ミルク感とコーヒーのコクを感じる、美味しいカフェオレ飲料を作りたい」というご要望に対し、アセスルファムKとスクラロースを組み合わせることでコーヒーのキレと乳感を補い、風味全体を向上させました。
>>カフェオレ飲料の活用事例はこちら
甘味料の採用に関するお問い合わせ
本記事では、コーヒー飲料になぜ高甘味度甘味料が採用されているのか、についてご紹介しました。
<食品・飲料メーカーの皆様へ>
弊社では、高甘味度甘味料を中心に、常時30種類以上の甘味料製剤を取り扱っております。
それぞれの甘味料が持つ特性を活かしながら、飲料や食品など様々な商品の味作りはもちろん製造コストや原料調達などに関するお悩みも、最適にサポートさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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