飲料、プロテインetc. ステビアは何に入っている？植物由来の高甘味度甘味料「ステビア」が使われている食品を徹底解説
植物由来の高甘味度甘味料「ステビア」。
ハーブのような独特な香味と苦味に加えて、後を引く甘さがあるのが特徴です。
コクのある甘味を付与できることなどから、飲料を中心にプロテインや調味料、漬物など、私たちの食生活の中でもなじみのある、様々な食品に活用されています。
本記事では、このステビアがどんな食品に使われているのか、何に入っているのか、を実例を交えてご紹介していきます。
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ステビアとは
ステビアは、ハーブの一種「ステビア・レバウディアナ・ベルトニー」の葉から抽出・精製された、植物由来の甘味料。
砂糖の200～300倍といった甘味成分を持ち、ごく少量で十分な甘味を付与することが可能な、高甘味度甘味料に分類されています。
ステビアの甘味成分は、配糖体から形成されているため糖質がないのも特徴になっています。
砂糖に近い味質であることに加え、褐変現象を起こさず、熱やpHに安定性があり、非う蝕性、塩なれ・酢かどを低減するなどの特性を持ち、その扱いやすさから、甘みの付与以外にも様々な食品や飲料の製造現場で広く活用されています。
＜ステビアの主な特徴＞
原料…Stevia rebaudiana（キク科の多年草）
甘味度…砂糖の200～300倍（ステビア抽出物）
カロリー…高甘味度のため食品あたりのカロリーはわずか
機能…熱・pHに安定、非う蝕性、塩なれ効果、酢かどの低減など
ステビアはどんな食品に使われているのか
高甘味度である点に加えて、pHにも安定している点、熱や微生物による変化が起きにくい点など、その扱いやすさから、甘みの付与以外にも様々な食品や飲料の味づくりに活用されているステビア。最近では低カロリー・低糖質をうたった食品類にも使われていることが多く、見かける方も多いのではないでしょうか？
では実際に、どのような食品に使われているのか、代表的な事例を下記にてご紹介します。
飲料
飲料は「ステビアが何に入っている？」と問われた時の、最も代表的なジャンルの一つです。
カロリーや糖質オフを目的とした、ダイエット系清涼飲料、微糖タイプのコーヒー・茶系飲料に加え、果汁飲料の一部甘味補強など、様々な飲料での使われており、ステビアの特性を生かしつつも、砂糖やほかの甘味料とブレンドして使用することで、様々な飲料の味作りに活用されています。
プロテイン・スポーツ栄養食品
甘さが弱いと飲みにくくなるプロテイン製品にも、ステビアはよく使われています。
ホエイ・ソイどちらでも使われ、フレーバーの甘さ調整や風味の補強などにも活用されています。
また、近年では消費者の健康志向に寄り添う形で、いわゆる人工的な甘味料を使わず、ステビアなどの植物由来の甘味料だけを使った“ナチュラル系プロテイン”も増加中。
カロリー制限や糖質管理とも相性がよいため、ステビアは、スポーツ栄養市場と非常にマッチしていると言われています。
菓子・調味料・ダイエット食品
ガム、キャンディ、ゼリー、焼き菓子の一部など、菓子カテゴリーでも使用されています。ステビアは熱安定性があるため、焼成するアイテムにも向いていると言われています。
また調味料ではノンカロリードレッシングのほか、めんつゆ、焼肉のたれなどの甘味付けにも活用されています。
漬物・惣菜、海産加工品
意外と知られていませんが、実はステビアは漬物にもよく使われています。
たくあん、福神漬け、キムチ、浅漬けなどに採用されていますが、ステビアの熱による褐変や、微生物による発酵を起こさず、pHに対しても安定している特性に加えて、ほかの甘味料と組み合わせて使うことで、塩かどをマスキングする効果も期待できるため、味づくり、製造工程ともに相性がよいとされています。
また、塩辛など、魚介のワタや肝の持つ独特の風味やコクを表現したいというケースでもステビアが採用されることがあります。
甘味料「ステビア」の活用事例
ここでは、弊社が実際にステビアを食品に活用した事例をご紹介します。
複数種のステビアを組み合わせ、スッキリとした風味を実現したプロテイン飲料
プロテイン飲料（ココア味）に、植物由来の甘味料のみを使用して風味を調整したいというご要望がありました。
これに対し、汎用グレードのステビア抽出物と、より雑味の少ないレバウディオサイドA高含有のステビアの併用を提案。
甘味のバランスを整え、ココア風味をしっかりと引き出しながら、スッキリとした飲み口に仕上げました。
＞＞プロテイン飲料へのステビア活用事例の詳細はこちら
ステビアと複数の甘味料を合わせて使用し塩味を軽減。塩かどのとれた美味しい漬物
漬物を作るにあたり、「塩分は落とさずに、塩味を抑えて食べやすいようにしたい」というご要望をいただきました。
ステビア、カンゾウ、スクラロースは塩かどをマスキングする効果があるため、これらを組み合わせて塩かどのとれたマイルドで美味しい漬物を作るご提案をしました。
＞＞漬物へのステビア活用事例の詳細はこちら
甘味料の採用に関するお問い合わせ
本記事では、植物由来の甘味料「ステビア」が、どんな飲料や食品に使われているのかをご紹介しました。
＜食品・飲料メーカーの皆様へ＞
弊社では、同じステビア製品の中でも、ステビア抽出物、レバウディオサイドA高含有品、酵素処理ステビアのほか、独自のノウハウにより味質をコントロールした、様々な用途にお使いいただけるオリジナル製品も取り揃えております。
もちろん、ステビア以外の甘味料・甘味料製剤も常時30種類以上ラインナップしておりますので、甘味料に関するあらゆるお悩みやご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。