【一覧表付き】植物性の甘味料は何からできている?自然由来甘味料の原料と甘味の特徴をご紹介!
甘味料には樹木や果実などから抽出される植物由来の甘味料と、自然界には存在せず、科学的に合成された人工系の甘味料が存在します。
どちらも砂糖の代用甘味料として食品等に広く使用されていますが、近年、消費者のナチュラル志向を背景に注目を集めているのが「植物由来の甘味料」です。
今回は、自然由来の原料が使用された甘味料について、その原料となる植物や特徴について一覧表でご紹介します。
「最適な甘味料を選定するためのポイント」を1冊にまとめた資料を無料プレゼント!
下記でご紹介する、甘味料の種類について、「最適な甘味料を選定するためのポイント」を1冊にまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。
甘味料を使用したい『商品』や、お客様の『ニーズ』から最適な甘味料をお探しいただけますので、是非ダウンロードの上、甘味料選定・商品開発にお役立て下さい!
植物由来の甘味料には何がある?
植物由来の甘味料には、自然界の植物や果実などから抽出・精製・加工されたものが複数存在します。
植物由来とされる甘味料の中でも、ステビアやカンゾウなどのように「自然界の植物、果実から抽出、精製されただけのもの」と、エリスリトールやキシリトールのように「自然界に存在する原料をもとに加工製造されたもの」で大きく2分されます。
ここでは、代表的な植物由来甘味料について、その原料と甘味の特徴を一覧表でご紹介します。
| 甘味料の種類 | 原料となる植物・自然素材 | 甘味の特徴 | |
| 自然界の植物や果実から抽出・精製された甘味料 | ステビア | ステビア(キク科の多年草) | 砂糖の200~300倍の甘さ。独特の苦みがあり、後に残る甘さがある >ステビアの詳細はコチラ |
| カンゾウ(リコリス) | 甘草(マメ科の多年草)の根 | 砂糖の約200~300倍の甘さ。主成分にグリチルリチン酸を含む。苦みが強く、後味に甘さが残る >カンゾウの詳細はコチラ |
|
| ラカンカ | 羅漢果(ウリ科の果実) | 砂糖の約150〜300倍の甘さ。カロリーゼロ。後味が自然で苦味が少ない | |
| アガベシロップ | アガベ(リュウゼツラン科の植物)の樹液 | 砂糖より甘く、低GI(血糖上昇を抑えやすい)。コクのある風味。 | |
| メープルシロップ | サトウカエデの樹液 | ほのかなカラメル風味と香ばしさ。ビタミンやミネラルも含むが、糖分は高め。 | |
| ココナッツシュガー | ココナッツの花の蜜 | まろやかなコクとカラメル風味。精製度が低く、ミネラルを含む。GI値が比較的低い | |
| 自然界に存在する原料をもとに加工製造された甘味料 | エリスリトール | トウモロコシや小麦のデンプン(発酵由来) | 砂糖の70~75%程度の甘さ。さわやかですっきりとした冷涼感があり、甘さが残らない味質 >エリスリトールの詳細はコチラ |
| キシリトール | 白樺やトウモロコシの芯 | 砂糖の約7~8割の甘味度。すっきりとした例涼感のある甘味で、甘さが残らない味質 >キシリトールの詳細はコチラ |
|
| キシロース(木糖) | トウモロコシの芯など | 単糖の一種で、自然界に広く存在。砂糖の約40%の甘さ。上品でさわやかな甘味 >キシロースの詳細はコチラ |
|
| ソルビトール | トウモロコシやリンゴなどの果実 | 糖アルコールの一種。砂糖の約60%の甘さで吸湿性があり、しっとり感を出す用途に多い |
植物由来の甘味料を使った食品の事例
カロリーや糖質オフを目的とした食品への砂糖代替のほか、それぞれが持つ特性を生かして様々な商品の味作りにに活用されている植物由来の甘味料。
ここでは、実際の食品作りに活用された弊社の事例をご紹介します。
<スクラロース/ステビア>桃飲料への活用

果汁の原料価格高騰を背景に、桃ならではの美味しさや風味、果汁感をキープしたまま、甘味料代替でコストダウンできないか、というご要望をいただきました。
桃らしい爽やかな甘味や、中盤から後半にかけて厚くなる甘味を表現するために、ミドルにボリュームのあるスクラロースとステビアを併用。
完熟白桃のような風味と果汁感が増強され、満足感のある飲み口を表現できました。
>>桃飲料への甘味料活用事例はコチラ
<ステビア/カンゾウ>塩辛への活用

「塩辛に使われる魚介のワタや肝の持つ独特の風味やコクを表現したい」というご要望に、植物由来の甘味料、ステビアとカンゾウを使用しました。
甘みだけではない複雑な呈味を持ち合わせている甘味料を組み合わせて使用することで、魚介の風味がより深まり、コクと味わいを向上させた塩辛に仕上げることができました。
>>塩辛への甘味料活用事例はコチラ
甘味料の採用に関するお問い合わせ
本記事では、植物由来の甘味料について、その原料となる植物や、甘味の特徴についてご紹介しました。
<食品・飲料メーカーの皆様へ>
弊社では、植物由来の甘味料をはじめ、常時30種類以上の甘味料製剤を取り扱っております。
それぞれの甘味料が持つ呈味や特性を活かしながら、商品の味作りはもちろん製造コストや原料調達などに関するお悩みも、最適にサポートさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
