甘味料コラム

【解説】甘味料「ステビア」の日本市場動向と主な用途。各種食品への活用事例もご紹介

【解説】甘味料「ステビア」の日本市場動向と主な用途。各種食品への活用事例もご紹介 | 甘味料開発・選定ナビ

砂糖代替甘味料として世界的に注目を集めるステビア。扱いやすく、低カロリー化や様々な味の調整に役立つため、食品や飲料に幅広く活用されています。

近年では、健康志向や糖質オフなど、時代のニーズにマッチした特徴が評価され、日本でも市場が拡大しています。

本記事では、ステビアの特徴や日本市場の動向、具体的な用途についてご紹介します。

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ステビアの特徴

ステビアは、南米原産のキク科植物「ステビア・レバウディアナ・ベルトニー」の葉から抽出・精製される植物由来の甘味料で、砂糖の約200倍の甘さを持っています。
後を引く甘さが特長で、商品にコクのある甘みを加えることができ、塩なれ効果にも優れています。

さらに、熱や微生物による変化が起きにくく、pHにも安定しているため、砂糖の代わりとして食品や飲料など幅広い製品で活用されています。

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日本でのステビア市場と今後の動向

日本におけるステビアの歴史は長く、1972年に甘味料として製品化されて以降、国内で徐々に浸透してきました。

近年では、健康志向や糖質オフへの関心、肥満や糖尿病対策への意識の高まりを背景に、食品の低カロリー・低糖質化が拡大していますが、これによりステビアへの注目も加速。
砂糖のかわりに使うことで食品や飲料を低カロリーにできる点から、清涼飲料水やダイエット食品などでの利用が増えています。

マーケット調査会社のレポートによると、「日本のステビア市場規模は、2024年に417億米ドルに達しており、2025年から2033年にかけて、この市場は929億米ドルに達し、年平均成長率(CAGR)は8.7%となる見込みである」と予測されています。*

今後も需要が高まると想定されるステビア市場。ナチュラル嗜好傾向にある消費者ニーズの高まりと同時に、植物由来の甘味料として、ますます様々な製品に使用されていくと考えられています。

甘味料「ステビア」の用途

ステビアはさまざまな食品や飲料に応用しやすく、製造工程でも取り扱いやすい甘味料です。

甘味を付与するだけでなく、コクを与えるなど、味質改良にも役立つことから幅広く注目されています。
また、砂糖と比べて使用量が少なくなるため、コスト面でのメリットが出やすいことも特徴です。

そのため、日本市場では漬物や調味液、水産加工品、機能性飲料、プロテイン飲料、粉末飲料、コーヒー・紅茶・乳飲料、菓子やチョコレートなど、多様な製品に活用されています。

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漬物…塩味を軽減させた、塩かどのとれた漬物に。

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水産加工品…魚介の風味とコクを向上させた塩辛などの発酵食品。

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プロテイン飲料…植物由来の甘味料の特性を生かし、ナチュラルでスッキリとした風味を実現。

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【解説】甘味料「ステビア」の日本市場動向と主な用途。各種食品への活用事例もご紹介 | 甘味料開発・選定ナビ果汁飲料…果物の風味・果汁感を引き立てつつ原料価格高騰対策にも活用。

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卓上甘味料…植物由来の甘味料だけを使ったノンカロリーの卓上甘味料。

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菓子・チョコレート…砂糖の代替として、甘さとコクをプラス。

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甘味料「ステビア」の活用事例

ステビアの活用事例は様々ありますが、ステビアでも複数種の組み合わせや、さらにステビアとほかの甘味料を組み合わせるなど、その配合やバランスで幅広い味の表現にもつながります。
ここでは、弊社が手がけたステビアと各種甘味料を掛け合わせた活用事例をご紹介します。

旨味のバランスがとれたマイルドな焼肉のたれ

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焼肉のタレを開発するにあたり、「塩味をおさえつつ、旨味のきいた商品にしたい」というご要望をいただきました。

そこで、塩かどをやわらげる効果を持つステビア、カンゾウ、スクラロース、サッカリンナトリウム(サッカリンNa)をご提案しました。これらを組み合わせることで、塩味がまろやかになり、旨味のバランスがとれたタレを仕上げることができました。

>>ステビアを焼き肉のタレに活用した事例の詳細はこちら

原料の供給不足や価格高騰のリスクヘッジに。甘味料活用によるみかん飲料の果汁削減とコストダウン実例

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国内外でのみかん不作や価格高騰を背景に、味を損なわない商品設計が可能となる選択肢を複数確保しておきたい、とご相談いただきました。

そこで、アセスルファムカリウム、ステビア、スクラロースを組み合わせて配合を工夫し、果汁を3割減らしてもみかんらしい飲みごたえと風味を維持できる設計をご提案しました。

その結果、果汁を減らしても果実の持つ複雑な甘味を再現でき、あわせてコスト削減コストの大幅削減が可能になりました。

>>ステビアをみかん飲料に活用した事例の詳細はこちら

甘味料の採用に関するお問い合わせ

本記事では、植物由来の甘味料「ステビア」の特徴や市場動向、用途別の活用事例についてご紹介しました。

<食品・飲料メーカーの皆様へ>
弊社では、ステビアをはじめ、常時30種類以上の甘味料・甘味料製剤を取り揃えております。原料調達から商品設計、製造、検査までを一貫して対応しており、低コストでの製造・販売を実現。安定した価格での供給が可能です。

近年、日本市場においては健康志向や糖質オフ需要を背景に、ステビアをはじめとする植物由来の甘味料への関心が高まっています。弊社では、作りたい商品のコンセプトに合わせ、理想的な味や風味を追求しながら、こうした市場の動向に合ったご提案をさせていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

*参考資料
Japan Stevia Market Report by Extract Type (Powder, Liquid, Leaf), End Use (Beverages, Food Products, Table Top Sweeteners, Pharmaceuticals, and Others), and Region 2025-2033/IMARC

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