甘味料コラム

砂糖の代わりに使用されている甘味料とは?その特徴と活用事例を紹介

砂糖の代わりに使用されている甘味料とは?その特徴と活用事例を紹介 | 甘味料開発・選定ナビ

ダイエットや健康ブームを背景に、ロカボやゼロカロリーをうたった商品が増えている昨今。こういった商品には、砂糖の代わりに、比較的糖質やカロリーが少ない甘味料が使われています。
また一方で食品メーカーの視点では、砂糖や各種原料の価格高騰の打開策として、様々な甘味料を代替活用する動きもみられています。
そこで本記事では、様々な特徴を持ち、砂糖の代わりに使われている甘味料について、活用事例とともにご紹介します。

「最適な甘味料を選定するためのポイント」を1冊にまとめた資料を無料プレゼント!

砂糖の代わりに使用されている甘味料とは?その特徴と活用事例を紹介 | 甘味料開発・選定ナビ

下記でご紹介する、甘味料の種類について、「最適な甘味料を選定するためのポイント」を1冊にまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。

甘味料を使用したい『商品』や、お客様の『ニーズ』から最適な甘味料をお探しいただけますので、是非ダウンロードの上、甘味料選定・商品開発にお役立て下さい!

 

 

>>ダウンロードはこちらから

砂糖の代わりになる甘味料とは

古くは紀元前から人類に愛用されてきた砂糖は、現代人にとっても欠かせない調味料のひとつ。
甘くて美味しく、使い勝手のいい砂糖ですが、近年では健康・環境・社会的に様々な課題があるとされ、適切な消費と持続可能な生産が求められています。

こうした課題の中、砂糖の代わりに活用されているのが各種甘味料です。

甘味料にもそれぞれ甘味の強さや特徴に違いがあり、大きく「糖質系」と「非糖質系」に分類されています。

糖質系の甘味料には、砂糖のほか、でんぷん由来のブドウ糖や果糖、オリゴ糖類、さらに糖アルコール由来のエリスリトールキシリトールなどが含まれ、非糖質系の甘味料には、ステビアカンゾウなど植物由来のものに加え、スクラロースアセスルファムカリウム(アセスルファムK)などの化学的に作られた甘味料が含まれます。

一方で甘味度の観点から分類すると、砂糖の数十倍~数万倍の甘さを持つ「高甘味度甘味料」と、砂糖と同程度、またはそれ以下の甘さを持つ「低甘味度甘味料」に分かれます。

これらの甘味料はそれぞれの特性を理解し、製品に合わせて最適な選択をすることで、砂糖の代用として様々な商品作りに活用されています。

甘味料の特徴

それぞれ異なる味質を持ち、用途や目的に応じて使い分けられている甘味料。

ここでは、食品や飲料に砂糖の代用としてよく使われている代表的な甘味料と、それぞれの特徴をご紹介します。

スクラロース

砂糖の代わりに使用されている甘味料とは?その特徴と活用事例を紹介 | 甘味料開発・選定ナビ

比較的砂糖に近い甘味質。後甘味で後引きがあり、他の甘味料と併用することで、より砂糖に近い甘さを実現することが可能です。

体内で代謝されないためカロリーはゼロで、食品の低カロリー化に有効。

飲料、デザート類の他、健康食品など、分野を選ばずに幅広い食品で使用されています。

 

アスパルテーム

砂糖の代わりに使用されている甘味料とは?その特徴と活用事例を紹介 | 甘味料開発・選定ナビ

砂糖に近い甘味質で、苦味や渋味が少なく、後味がすっきりしています。

クリーンな後味が評価され、炭酸飲料や粉末飲料をはじめとする製品に広く使われています。

 

 

ステビア

砂糖の代わりに使用されている甘味料とは?その特徴と活用事例を紹介 | 甘味料開発・選定ナビ

砂糖の約200倍の甘味度を持つ植物由来の甘味料。後味に苦味があり、後に残る甘さがあります。
コクのある甘味を付与でき、塩なれ効果に優れています。

漬物や総菜、スナック菓子などに広く使用されています。

 

 

酵素処理ステビア

砂糖の代わりに使用されている甘味料とは?その特徴と活用事例を紹介 | 甘味料開発・選定ナビ

高純度のステビア抽出物に酵素を用いて糖を付加してつくられた、酵素処理ステビア。
雑味や苦味が低減され、よりクリアな味質を有しています。

ステビアのコクを残しつつより良好な味質を持つことから、飲料やデザートへの利用も可能です。

 

エリスリトール

砂糖の代わりに使用されている甘味料とは?その特徴と活用事例を紹介 | 甘味料開発・選定ナビ

糖アルコールの一種で、爽やかですっきりとした冷涼感があり、甘さが残らない味質が特徴。

カロリーはゼロなので、ゼロカロリーのゼリーや、お砂糖の代わりにお茶やコーヒーに甘味を付ける砂糖代替品や、チューインガムなどに使用されています。

 

 

日本では、厚生労働省や食品安全委員会が科学的な審査を行い、安全性が確認された甘味料のみが食品添加物として認可されています。

砂糖および甘味料には、それぞれ独自の特徴があります。それらを使うメリットを理解したうえで、目的に応じて適切に使い分けることが重要と言えるでしょう。

砂糖の代わりに甘味料が活用された事例

ここでは実際に、砂糖の代替として甘味料が採用された商品の事例をご紹介します。

ミルク入り缶コーヒーの美味しさを砂糖の代替品で追求しつつ、原料の安定供給も狙いたい

砂糖の代わりに使用されている甘味料とは?その特徴と活用事例を紹介 | 甘味料開発・選定ナビ

「ミルク入り缶コーヒーの美味しさを砂糖代替品で実現しつつ、商品を継続的に製造・販売していきたい」というご要望に加え、BCP(事業継続計画)の観点から、商品に使用する甘味料の複数購買もご検討いただきました。

缶コーヒーの甘味付けには、甘味の発現が早くキレ味の良いアセスルファムカリウム(アセスルファムK)と、まろやかな味のスクラロースを組み合わせて活用。併用することで、嫌な苦みを緩和しながらコーヒーらしいキレと乳感を増強し、全体の風味が整いました。

同時に当社では仕入の定期監査を実施し、日本向けに不純物の少ないハイグレード品を協同で開発するなど確かな品質の確保に努めております。また、国内に在庫を潤沢に確保することで、高品質な商品を安定した価格で継続的にご提供できるよう努めております。

>>活用事例の詳細はこちら

黒砂糖のようなコクのある卓上甘味料

砂糖の代わりに使用されている甘味料とは?その特徴と活用事例を紹介 | 甘味料開発・選定ナビ

「植物由来の甘味料のみを使用し、黒砂糖のようなゼロカロリーの卓上甘味料(砂糖代替品)をつくりたい」というご要望をいただきました。

そこで、キノコ類や果実などの天然にも広く存在している糖アルコールの一種であるエリスリトールに、複数のステビアとラカンカエキスを配合。これにより、黒砂糖のような深みのある味を表現しました。

>>活用事例の詳細はこちら

甘味料の採用に関するお問い合わせ

本記事では、砂糖の代わりになる甘味料のそれぞれの特徴と活用事例を紹介しました。

<食品・飲料メーカーの皆様へ>
弊社では、常時30種類以上の甘味料や甘味料製剤を取り揃えており、それらを組み合わせた混合品や倍散品も各種ご用意しております。

お客様が求める理想の味や風味を実現するためのお手伝いをさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

甘味料コラム一覧に戻る

CONTACT ご相談・お問い合わせ

お問い合わせ・ご相談は、
お電話またはメールフォームより
承ります。

ご相談・お問い合わせ お役立ち資料ダウンロード お役立ち資料ダウンロード