甘味料コラム

植物由来の甘味料の種類には何がある?一覧表で紹介

植物由来の甘味料の種類には何がある?一覧表で紹介 | 甘味料開発・選定ナビ

甘味料には植物の葉や果実から抽出される植物由来の甘味料と、自然界には存在せず、科学的に合成された人工系の甘味料が存在します。

ここでは、弊社で取り扱っている植物由来の天然甘味料をご紹介します。

弊社で取り扱っている植物由来の甘味料

植物由来の甘味料とは、植物の葉や果実などから甘味成分を抽出した甘味料のことを指しています。弊社では6つの植物由来の甘味料を扱っています。

1 :ステビア

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南米原産のキク科の多年生植物から抽出精製されるステビア。甘味成分の構成成分の割合により異なりますが、砂糖の約200~300倍の甘味度を有し、後を引く甘さとわずかな苦みがあります。また、甘味の構成成分の一つであるレバウディオサイドAを高含有しているタイプは、後引きの甘さとクリーンな味質が特徴です。

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2:酵素処理ステビア

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キク科の多年生植物ステビアからレバウディオサイドAを高純度で抽出し、酵素を用いて糖を付与した酵素処理ステビア。甘味度は砂糖の約150~200倍を有し、ステビアと比べると苦みや雑味が軽減され、よりすっきりとした味質が特徴です。

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3:カンゾウ

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マメ科カンゾウ属の植物から抽出精製されカンゾウは、主成分にグリチルリチン酸を含んでおり、後引きの強い甘みと独特な風味を有しているのが特徴です。砂糖と比較すると甘味度は約200~300倍を有しています。

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4:エリスリトール

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エリスリトールは果実やキノコ、ワインや醤油、味噌などの発酵食品に含まれている甘味料です。甘味度は砂糖の70~75%ほどで、スッキリと清涼感のある甘味を有しているのが特徴です。

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5:キシリトール

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キシリトールはカバノキなどの樹林やイチゴやホウレンソウなどの果実や野菜を原料として作られる糖アルコールの一つ。甘味度は砂糖とほぼ同じで、まろやかな甘味とスッとした爽やかな冷涼感があるのが特徴です。

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6:キシロース

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キシロースはトウモロコシの芯などを加水分解して作られる甘味料です。砂糖の約60%の甘味度があり、上品で爽やかな甘味が特徴です。メイラード反応を起こしやすいので、甘味の付与以外にも水産練製品や畜肉加工品の焼き色向上に使用されます。

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植物由来の甘味料一覧

弊社で取り扱っている6つの植物由来の甘味料を一覧で紹介いたします。

 

植物由来の甘味料 味質 機能 コスト(甘味当たり)
ステビア
  • 甘味に苦みがあり、後に残る甘さがある
  • 熱・pHに安定
  • 非う蝕性
  • 塩なれ・酢かど低減
  • 約1/3(ステビア抽出物)
  • 約1/2(レバウディオサイドA)
酵素処理ステビア
  • 後味に若干の苦みと、後に残る甘さがある

(通常のステビアより苦みが軽減されています)

  • 苦みや雑味が軽減され、すっきりしている
  • 約1/2~1/3
カンゾウ
  • 苦みが強く、後味に甘さが残る
  • pH、加熱に比較的安定
  • 非う蝕性
  • 約1/2
エリスリトール
  • 砂糖約7割の甘味度
  • さわやかですっきりとした冷涼感
  • 甘さが残らない味質
  • 熱、pHに安定
  • 非う蝕性
  • 2~3倍
キシリトール
  • 砂糖の約7~8割の甘味度
  • すっきりとした甘味
  • 甘さが残らない味質
  • 熱、pHに安定
  • 非う蝕性
  • メイラード反応なし
  • 3~4倍
キシロース
  • 砂糖の約6割の甘味度
  • くせのない甘さ
  • 熱、pHに安定
  • 非う蝕性
  • 焼き色・テリ付与
  • 2~3倍

 

植物由来の甘味料を使用した採用事例

<ステビア使用>ミルクティーの乳感をアップさせて美味しさを向上

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ミルクティーを作るにあたり、「砂糖の一部を置き換えて、乳感をアップさせたい」というご要望をいただきました。また、乳原料は価格が高騰しているため、配合量を少なくし、ミルク感を付与させたい、とのことでした。

そこで、ステビアやスクラロースを配合することで、乳感をアップしました。その際、苦味が出ないように添加量を調整し処方設計しました。 

>>「ステビア」採用事例の詳細はこちら

<酵素処理ステビア使用>スーパー大麦含有飲料の麦臭さを軽減させて飲みやすさを向上

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スーパー大麦の高含有品飲料をつくるにあたり、麦臭さが全面に出てしまい飲みづらい、という課題がありました。また、「味付けは、人工甘味料ではなく、天然甘味料だけで表現したい」というご要望でした。

1種類のステビアだけでは、大麦臭を隠せなかったため、複数のステビアを組み合わせました。添加量を調整することで全体のまとまり感が出て、美味しい麦芽飲料に仕上げることができました。

>>酵素処理ステビア」採用事例の詳細はこちら

<カンゾウ使用>塩味を軽減させ、塩かどのとれた美味しい漬物

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漬物を作るにあたり、「塩分は落とさずに、塩味を抑えて食べやすいようにしたい」というご要望をいただきました。

そこで、ステビア、カンゾウ、スクラロースは塩かどをマスキングする効果があるため、これらを組み合わせて塩かどのとれたマイルドで美味しい漬物を作るご提案をしました。

>>「カンゾウ」採用事例の詳細はこちら

<エリスリトール使用>ジューシーな果汁感を付与したノンカロリーゼリー

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「果汁感のある糖質オフのゼリーをつくりたい」というご要望をいただきました。

そこで、スクラロースとアセスルファムKを組み合わせて果汁感をアップさせ、エリスリトールを使うことでノンカロリーに仕上げました。

>>「エリスリトール」採用事例の詳細はこちら

<キシロース使用>練り製品に美味しそうな焼き色を付与させるには

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「かまぼこなどの練り製品にきれいな焼き色をつけたい」というご要望をいただき、弊社ではキシロースとグリシンを配合することで、焼き色の調整を行い、美味しそうな焼き色の付与に成功しました。

>>「キシロース」採用事例の詳細はこちら 

植物由来の甘味料に関するお問い合わせ

こちらの記事では、当社で扱っている植物由来の甘味料の種類と採用事例について紹介いたしました。

 

当社ではご紹介した甘味料のほかにも常備30種類以上の甘味料を取り揃えており、さらにそれらを複数組み合わせた甘味料製剤や倍散品のご用意もございます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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